巌流島という武道エンターテイメントの興業があります。

それに、出場している原翔大のことを紹介します。世間では、陰キャラ王子と呼ばれています。
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彼と会ったのは、彼が大学生の時でした。いつも上下で別々の色のジャージを着ていている学生でした。

私は、ちょうどその大学で格闘技部と授業を持っていました。

彼が、空手をやっているという事なので、誘ってみると、「真っ赤な顔」をして、練習にやってきました。

練習中もあまりしゃべらず、練習が終わると、誰ともコミュニケーションを取らずに帰ろうとします。

世間でいう「ひきこもり」とまでは、いかないまでも、コミュニケーションをとるのが非常に下手な学生でした。

「みんなで飯を食いに行くぞ」というと、原が「僕は、浮いているので、行けません」と言った事を覚えている。

陰キャラ王子は、ピッタリなネーミングだ。学生の時に、アマチュア格闘技のスパーリング大会に出したら、

相手は、どっから見ても、「ヤンキー兄ちゃん」でした。

しかし、原は、そんな相手になると、闘志をむき出しにするのです。

原は、思春期に、ヤンキーにツライ思いをさせられてきたのですね(笑)。

ある時は、「地下格闘技というのに出るから見に来て欲しい」と言いました。

心配なので、見に行きました。 

相手は、どっから見ても「スジの人」というお姿。あー 応援に来るんじゃなかった、と思いました。

でも、やっぱりそんな相手には、闘志を向きしだしで、相手をボコボコにして帰ってきます。

試合会場に向かった服装は、やはり、上下に色の違うヒザ小僧が擦り切れたジャージです。

試合のトランクスは、誰かのお土産のムエタイパンツ。色あせてボロボロ。そんな原君です。

そんな、原君は、卒業後に精神保健福祉士を取得し、介護の会社を立ち上げました。

でも、相変わらず、女性にもモテないし、普段着もジャージ以外、持っていません。

練習終わると、汗だくのウインドブレーカーを裏返しにして、帰ります。

シャワーなんて浴びるようなオシャレな気持ちは、ありません。

そんな彼も、昨日行われた「巌流島の16武術トーナメント」では、三位に輝きました。
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巌流島は、格闘技のエンタテイメントながら、爽やかな気持ちになる興業ですね。

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原は、「格闘技をやって本当に良かった」と言ってくれます。

格闘技は、身体を通したコミュニケーションです。

練習中、相手の優しさ、心遣いなどすべてが分かります。

「一人では、闘えない事、一人では、強くなれない事」すべで教えてくれます。

そんな原は、将来「子ども達に格闘技を教える道場を作りたい」と言います。

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写真は、原の恋人ではありません。原のファンが写真を撮って下さいと言ったのです。

(掲載許可は貰っています。原は、目が泳いでいました。女性と写真を一緒に撮る事なんで、人生初と思います)

こんな綺麗な女性が原に「一緒に写真を撮って下さい」なんて、言うなんて私は、信じられませんでした。

原よ。格闘技やってよかったね。巌流島に出て良かったね。

これからも、ますます、精神保健福祉士として、悩む人を助けてね。頼んだよ。

ありがとうございました。押忍